カメチャックについて

精密加工に最適な六角生爪「カメチャック」
大野精機のカメチャックは精密加工における作業効率を高めるために開発された六角形の生爪です。通常の旋盤加工、NC旋盤、フライス、マシニングセンタ、さらには5軸加工機などで使用されるこの生爪は革新的な構造により6ヶ所成型できます。広範囲にわたるワークの把握ができます。特に異形状や薄肉のワークを安定して保持することができ、加工中の歪みも抑制されます。これにより加工精度を向上させることができます。
また六角の幅は一般的な爪よりも幅広でつかめるため、より強固にワークを把握することができ、特に小径ワークの保持にも適しています。六角形の密着性を活かすことで、従来よりも広い範囲での加工が可能となり、これまでにない柔軟性を実現します。油圧パワーチャック用、スクロールチャック用のオプションがあり、さまざまな加工機に対応しています。これにより、作業の効率化やコスト削減が期待できます。
「カメチャック」の誕生とその特長
カメチャックの名前は、日本古来の亀甲紋に由来しており、亀の甲羅に見られる六角形の模様からインスピレーションを得ています。亀甲紋は、強さや安定性、永続性を象徴しており、その特徴をカメチャックの設計にも反映させています。特に、六角形の形状を採用したことで、精密で安定した構造が実現され、製品の強さと安定感を加工現場に提供します。
カメチャックは「親瓜」と「子瓜」のユニットで構成されており、特許(特願2016-094491)を取得した独自の構造を持っています。六角形の凹凸により、位置決めと保持が可能となりました。この独自の構造によりカメチャックは幅広い加工ニーズに柔軟に対応できる新たな可能性を開き、切削加工の段取りを根本から見直すことができます。カメチャックは革新性と堅牢性を兼ね備えており、加工精度と効率の向上に貢献します。