ユニット構造と多彩な子爪で対応力を強化
多様化する加工現場において、生爪の使い勝手と成形効率は生産性を左右する重要な要素です。カメチャックは、親爪と子爪のユニット構造となっており、親爪は、スクロールチャック・パワーチャックのどちらにも対応する設計と、子爪は、六角・菱形・丸形といった多彩な形状により、ワークごとの適切な把握と高い再現性を実現します。3爪が同時に動くスクロールチャックとの相性がよい六角構造は、六つの先端面が密着しやすく、小径ワークや薄物ワークの保持においても高い安定性を発揮します。
精度と効率を高める、現場目線の実用設計
カメチャックの子爪は、六角形の各コーナーを“ローテーション運用”することで、1セットで複数回の成形が可能です。ボルト1本を緩めるだけで子爪の位置を回転・切り替えできるため、段取り替えや再成形もスムーズに行えます。六角形の形状は把握面を広く確保でき、幅広爪と同等の安定性を実現。先端面がしっかりと密着する構造により、薄物や小径ワークでも加工中の歪みを抑制します。また、親爪を上下反転してチャックに装着すれば、逆爪のような運用にも対応でき、限られた設備でも柔軟な工程設計が可能になります。
六角形デザインの由来と構造の工夫
カメチャックの名前は、日本古来の亀甲紋に由来しており、亀の甲羅に見られる六角形の模様からインスピレーションを得ています。亀甲紋は、強さや安定性、永続性を象徴しており、その特徴をカメチャックの設計にも反映させています。特に、六角形の形状を採用したことで、精密で安定した構造が実現され、製品の強さと安定感を加工現場に提供します。
カメチャックは「親瓜」「子瓜」のユニットで構成されており、特許(特願2016-094491)を取得した独自の構造を持っています。六角形の凹凸により、位置決めと保持が可能となりました。この独自の構造によりカメチャックは幅広い加工ニーズに柔軟に対応できる新たな可能性を開き、切削加工の段取りを根本から見直すことができます。カメチャックは革新性と堅牢性を兼ね備えており、加工精度と効率の向上に貢献します。
第29回大田区中小企業新製品・新技術コンクール
六角生爪「カメチャック」が奨励賞を受賞。
・六角生爪カメチャック|大田区中小企業 新製品・新技術コンクール
詳しくはカメチャックのホームページへ
